2stroke with powerband -It's always smokin' on the road


DT125R再生記その3
平成18年9月10日 エンジン始動。
お山に行くはずが、いつもどおりの寝坊。
父親が起してくれたそうだが、「まだ早い」と答えたそうだ。しかしながらそんな記憶は全くない。
目が覚めたら、山に行くには遅すぎる時間だったので、昨日に引き続きDTの修理を行うことにした。
公道仕様にするためにハーネスの全交換をするのだが、その前にエンジンがかかるかを検証しなくてはいけない。
サイドカバーを外して、エアクリーナーエレメントを取り出す。
純正品ではなく、多分、ツインエアとおもわれるエレメントが入っていた。
放置車両にありがちな状態。チョット触るだけでボロボロと崩れてきてしまう。
ゴーグルのスポンジもそうだが、スポンジというものは使わずにいるとこうなってしまうものなのか?
エレメントを新品に交換。
こちらは純正品なので色が黒い。
社外のものと比べても、とくに目が細かいわけでもない。
エレメントを支えるフレームが折れていたが、使えないわけではないのでそのまま使用。
次にキャブの掃除をする。
狭苦しく、イビツなかたちでエアクリーナのダクトがついているので、非常にキャブが外しにくい。おまけに200のリヤサスを入れているせいで、リザーバタンクのホースがダクトをまたいでいるのでなおさらややこしい。
チカラワザで外したキャブ。ボディは泥で汚れている。
コックオフで置いていたが、フロートチャンバーにガソリンが残っていたようで、メインジェットはこのとおり。
パイロットジェットの入り口までは汚れていたが、ジェットそのものは詰まっていなかった。
外したメインジェットをパーツクリーナー&エアガンで吹いて貫通させる。
キャブボディにある、色々な穴もエアガンを使って掃除をする。フロートチャンバーの底には汚れがこびりついていたが、ちょうどバッテリーの交換であまった電解液(希硫酸)があったので、フロートチャンバーに溜めて汚れを溶解させた。
掃除が終わったら、元通りにキャブを組みつけておく。
エアクリーナボックス上部の吸気口。
豚鼻と称されるエアダクトがない。
ダクトがないとかなり薄いセッティングになってしまうので、あとでメインジェットを買ってきてセッティングをしなければいけない。
YPVSをうごかすのにバッテリーがいるので、新品を買ってきた。
MF式に同寸法のものがなかったので純正採用のものを購入。
プラグも一緒に購入。「BR9ES」
バッテリーを右サイドのケースにいれてバンドで固定。
配線をつなぐとYPVSだけに電気が流れるようになっている。
プッシュスイッチで電源のON・OFFが出来るようになっている。
タンクに混合ガソリンをいれ、キック2,3発でエンジン始動。
しばらく放置して、オイルにじみや水が回っているかを確認した。
徐々に回転を上げて、カブリをとり動かしてみる。
近所の砂利道を走り回ったが、クラッチもキチンと切れる。
けっこう低回転で粘りのあるエンジン特性である。
ひさびさに8の字や片手小回りなどをしてあそんだ。
フェンダーやカバー類の汚れをどうしたものかと思案していたが、試しにスクレイパーをあててみたら、硬化していた部分が削れた。でっかいワイヤーブラシがあったのでゴリゴリと削りまくったらきれいになった。サンドペーパーで表面をならし、クリアでも吹いておけば汚れにくくなるのではないだろうか?