2stroke with powerband -It's always smokin' on the road


DT125Rいじり その10
平成20年5月25日
ラジエターファン&ハザードランプスイッチ装着。
DT125Rのラジエターにはファンが付いていない。昔から2ストマシンにはファンが付いていなかった。
しかしながら、ヤブコギなどの低速・高負荷な環境ではいくらなんでもオーバーヒートしてしまう。
そこでラジエターに冷却ファンを追加することにした。
パソコン用の12Vファンである。磁気浮上式だ。リニアなのだ。ついでに防水らしい。1,280円なり。
水が掛かって壊れないかって?
以前にもPC用の6cmファンを使っていたことがあるが、大雨の中を走ろうが、
洗車で水をジャージャー掛けても壊れなかったので多分大丈夫。
大きさはファンサイズが9センチで取り付けサイズが8センチというもの。
これ以上の幅のものはラジエターシュラウドに当たってしまうのでギリギリの寸法だと思われる。
黒・赤・白の3本線だが白線は使用しないので絶縁しておく。
ラジエターにはタイラップで固定する。
フィンの間を通して固定するのだが、力任せに引っ張るとフィンがつぶれてしまうので注意が必要だったのだが、やってしまった。無念。
電源はメインハーネスからホーンに向かう線からいただく。
別に常に電圧が掛かっているところならどこでもいい。
バッテリー直付けはいやなのでメインキーがオンになった状態で動作するようにしている。当然、ファンスイッチも付ける。
分岐タップを使って電気をいただく。分岐タップは信頼性が低いのでプロは使わないそうだが、私はプロではないので使用する。今まで分岐タップのところが後で接触不良になったりした経験はない。
あと、ヒューズも途中に入れた。
スイッチはトグルスイッチ。
スイッチは防水のモンではないのでホットボンドで固めて防水処置。
固定はエーモンからでているスイッチパネルだ。
両面テープでインジケータパネルの横に貼り付けた。
ファンはリニアな磁気浮上式の最終兵器なのでミサイルスイッチカバーを付けてむやみにさわらないようにしている。
通電確認のためにパイロットランプを装着。
ファンの動作中はクールな青色LEDが冷却効果を演出してくれるのである。
ツーリングバイクにハザードランプは必須である。
したがって私のDT125Rにもハザードランプがなくてはならない。
幸いガラクタ箱にZX-4用のウィンカーリレーがあったのでコレを利用する。このリレーはハザード対応のリレーであり、23Wで4つのバルブを点滅させることができる。私のDTのウィンカーは前後とも純正品ではないので、すでに23Wのバルブが入っている。
他に買い揃えたもの。
トグルスイッチ、スイッチの防水カバー、6Aの整流用ダイオード2個。
あと、ファンスイッチでも使ったエーモンのスイッチパネルも買った。
回路図である。
単純なもので、ウィンカーリレーからウィンカーのスイッチに向かう電源線と左右のウィンカーに向かう線を繋げてしまえば4つのバルブが点滅する。ただし、2極のスイッチを使用した場合、左右のウィンカー線を繋げてしまうことで、たとえばウィンカースイッチを左に入れても4つとも点滅してしまうようになる。そのため電気の回りこみを防止するために、スイッチから出た線をウィンカー線につなぐ前に整流用のダイオードを入れてやる。現在使っているバルブの片側合計ワット数が46W。12Vで割って約3.8Aの電流が流れるので、それに対応したダイオードが必要だ。
スイッチから出た線をウィンカー線に合流させる。
レクトロンの6A2なるダイオードを間にかまし、分岐タップでウィンカー線につなぐ。分岐タップも容量の大きいものを選ぶ。
ウィンカーリレーからスイッチへも分岐が必要。
こちらは手持ちの分岐タップでは容量が足りなかったので線を剥いてつないだ。
トグルスイッチはメーター横にエーモンのスイッチパネルを両面テープで貼り付け。ファンスイッチと同じく、ホットボンドで防水処置を施し、こちらは防水キャップをはめておく。最終兵器ではないのでミサイルスイッチカバーはつけない。
さて、ハザードランプは無事に作動したが、このままではハザード使用時にインジケーターランプが点滅しないのだ。
ウィンカーのインジケーターランプは左右のウィンカーの電位差を利用して点滅させている(インジケーターランプにはアース線がつながっていない)のだそうだが、ハザードランプは左右同時に点滅させるために電位差が生じずインジケーターランプを点滅させることができない。まぁ、いらんというヒトはいらないだろうが、気持ち悪いのでインジケーターランプが点くようにする。回路図は上右の図だ。濃緑と濃茶の線がウィンカーのインジケーターランプにつながる線。どちらの線でも構わないが、ランプから出ている片方の線をちょん切ってアースにつなぐ。そして、バルブにつながっていた線の途中にダイオードをかまし、そのあとで線を統合してアースしなかったほうの線へつないで終了だ。
無事に電気工事が終了。
ラジエターファンもハザードランプも快調だ。
しかし、DT125Rのバッテリー容量は3Ahしかない。
ハザードは4つで92Wも電力を消費するので、調子に乗って使っているとバッテリー上がりを起こしかねない。
あまり使えないものを作ってしまった。無念。